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サッカーのワールドカップ（W杯）ブラジル大会に向け、32チームが最終調整に励んでいる。注目選手のコンディションと有力国の近況はどうか。
　開催国ブラジルは、地元で順調な調整が続く。3日のパナマ戦ではネイマールが1ゴール1アシストを決め、4―0で圧勝。6日のセルビア戦はチアゴシウバら守備陣が奮闘し、2戦連続の零封勝ちを収めた。ロイター電によると、スコラリ監督は「身体的には最高の状態。あとはもっと戦術を高めたい」と意気込む。
　王者スペインは直前の強化試合で3連勝。前線に明るい材料がそろう。7日のエルサルバドル戦でビリャが2得点。故障でW杯出場が危ぶまれたディエゴコスタも先発に復帰した。アルゼンチンはメッシが7日の親善試合で代表1年ぶりのゴール。いいイメージで大会に臨めそうだ。
　2006年大会王者のイタリアは不安を抱える。昨年9月を最後に、親善試合で7戦白星なし。プレスをかけられなくなる時間帯が目立つ。プランデリ監督は「修正が必要」との認識を示す。
　故障トラブルも多い。フランスは絶対的エースのリベリが故障で離脱。24日に日本と対戦するコロンビアは点取り屋のファルカオがけがで抜け、ウルグアイやロシアも中心選手を負傷で欠いた。ドイツは左MFロイスが抜けたが、カバーできる高い組織力を誇る。これまでの控え選手の中から、新星やスーパーサブが出現するかもしれない。