■ 韓国人選手の兵役事情

現役選手のみの記載。

免除組一覧
・日本でも名が知られている選手

☆ロンドン五輪銅メダルでの免除組

GK：チョン・ソンリョン(水原三星)
DF：ファン・ソッコ(サンフレッチェ広島)
DF：キム・ヨングォン(広州恒大)
DF：キム・チャンス(柏レイソル)
DF：オ・ジェソク(G大阪)
MF：キ・ソンヨン(スウォンジー)
MF：ク・ジャチョル(マインツ)
MF：キム・ボギョン(カーディフ)
MF：チョン・ウヨン(ヴィッセル神戸)
MF：パク・ジョンウ(広州富力)
MF：ペク・ソンドン(ジュビロ磐田)
FW：パク・チュヨン(アル・シャバブ)
FW：チ・ドンウォン(ドルトムント)
FW：キム・ヒョンソン(FCソウル)


仁川アジア大会金メダルでの免除組

DF：チャン・ヒョンス(広州富力)
DF：キム・ジンス(ホッフェンハイム
DF：イ・ジュヨン(モンテディオ山形)
DF：キム・ミンヒョク(サガン鳥栖)
MF：パク・チュホ(マインツ)
FW：キム・シンウク(蔚山現代)
FW：イ・ヨンジェ(V・ファーレン長崎)


・日本ではあまり知られていない選手

☆ロンドン五輪銅メダルでの免除組

GK：イ・ボムヨン釜山アイパーク)
DF：キム・ギヒ(全北現代)
DF：ユン・ソクヨン(QPR)
MF：ナム・テヒ(レクウィヤ)

☆仁川アジア大会金メダルでの免除組

GK：キム・スンギュ(蔚山現代)
GK：ノ・ドンゴン(水原三星)
DF：チェ・ソングン(サガン鳥栖)
DF：イム・チャンオ(大田シチズン)
DF：グァク・ヘソン(城南FC)
MF：ムン・サンユン(仁川ユナイテッド)
MF：ユン・イルロク(FCソウル)
MF：イ・ジェソン(全北現代)
MF：キム・スンデ(浦項スティーラーズ)
MF：ソン・ジュンホ(浦項スティーラーズ)
MF：キム・ヨンウク(全南ドラゴンズ)
MF：アン・ヨンオ(全南ドラゴンズ)
FW：イ・ジョンホ(全南ドラゴンズ)



・その他の事情で免除とされている選手

イ・チョンヨン(ボルトン)
最終学歴が中学中退であるため(兵役の義務があるのは中学卒業以上の男子のみ、という法律がある。尚、彼が中学生であった当時、韓国で中学校は義務教育ではなかった。)

イ・ジョンス(アル・サッド)
慢性的な膝の怪我のため。

ホン・ジョンホ(アウクスブルク)
同上。

チャ・ドゥリ(FCソウル)
02年W杯に出場したため。


・そろそろ兵役の義務に就く可能性がある選手

キム・ジンヒョン(C大阪)
1987年生まれの27歳。軍隊クラブである尚武は28歳までしか入隊出来ず、その前年にはKリーグのクラブでプレーしている必要がある。そのため、彼は近いうちに帰国する可能性がある。このようなケースで兵役の義務に就いた選手としてはイグノがいる。尚、警察庁サッカー部であれば、30歳までに入隊すればいいため、そちらに移籍する可能性もある。


・兵役の義務を終えた選手、または近々終える選手

イ・グノ(尚州尚武FC)
今年中に兵役が終了。言わずと知れた、2014年W杯最薄給選手。欧州でのプレーを夢見た時期もあったが、叶わず。だが、来季から海外挑戦としては二カ国目となるカタールへ飛び立ち、新天地での飛躍を誓う。

イ・ドング(全北現代)
近年の有名選手としては珍しく、20代前半のうちに兵役の義務を終えた。現在のKリーグでのプレーを見る限り、いまだにその得点能力は衰えておらず、新監督からも34歳(今年で35歳)にして招集されている。


・今後、兵役がキャリアの障害になりそうな有名選手

ソン・フンミン(レバークーゼン)
A代表のエース。レバークーゼンでも、攻撃の核の1人として機能しており、韓国でワールドクラスに最も近い選手と言える。1992年生まれの22歳だが、いまだ兵役に関する恩恵は何も受けていない。兵役恩恵のあったロンドン五輪、仁川アジア大会といずれも彼は年齢制限なく出場出来たのであるが、チーム事情もあって出場叶わず。リオ五輪にOAとして参加し、銅メダル以上を獲得するしか道は残されていない。何故なら、アジア大会金メダルでの免除は今大会で終了となるからである。

キム・ミヌ(サガン鳥栖)
現在、J1でレギュラーに定着している数少ない韓国人選手。24歳とまだ若手ではあるが、今後もJリーグでのプレーを続ける、もしくはステップアップを果たすには兵役が障害となることは間違いない。ソン同様、OA枠でリオ五輪に参加し、メダルを獲得するしか道は残されていない。