■ ・全体
新監督ネルシーニョを迎えてフォーメーションは4-3-3が基本、3バックの併用も予想される。
ネルシーニョの監督としての実力は今さら言及するまでもなく、軌道に乗るまで会長とぶつからないかという点のみが不安。

・GK
山本海人、徳重の二人はJ1でも十分にやれるレベルのGKではあるが強みといえるほどのGKでもない。
林の獲得失敗は悔やまれるが、そもそも清水加入前に練習に参加していてた時に獲得していればと思う。
ユース出身の吉丸にはアンダーの代表に呼ばれるレベルに成長してほしい。

・DF
懸案だった左SBに実力十分の安田が加入、さらにCBに高橋祥平も加入し、戦力はアップしたといえる。
岩波に関してはフィードやビルドアップの貢献は素晴らしいものの、対人に不安を残す。
増川、北本のベテランは空中戦に強く、その経験でチームを支えることは間違いない。
清水から加入したブエノに関してはまだ何とも評価しがたい。
右SBは奥井と高橋峻の争いであるが、奥井がややリード。ネルシーニョは粘り強いディフェンスが持ち味の高橋よりも奥井の攻め上がりを評価している模様。
左SBは安田で確定。代表入りも視野に入れ、その実力を存分に発揮してほしい。控えは相馬が控えていてここも安泰。
最後に去った選手であるが河本についてはどうしても言及しておきたい。J2降格時にJ1の大宮のオファーを蹴ってヴィッセルに帰ってきた河本。よくも悪くもヴィッセルを象徴する選手だったように思う。その対人守備力はJ1でも上位の者があると思うので、J2で大活躍してほしい。

・MF
ボランチの3の部分はウヨン、フェフージン、森岡になると思われる。
去年獲得時に懐疑論もあったウヨンであるが、ボランチの大黒柱として活躍。今年はキャプテンも務める。
ブラジルのコリンチャンスでもプレー経験のあるフェフージンは運動量はあるものの、まだ未知数な点が多い。この選手が大活躍するようでないとタイトルは見えてこない。
昨年日本代表にも選出された森岡であるが、現代では珍しくなった見ていてわくわくする選手。卓越したパスセンスにばかり着目されるが、ドリブルもかなりの実力。悪い時に試合から消えてしまう悪癖を克服すれば代表に定着できる。
控えはレンタルバック組の三原と田中英雄、そしてユース出身の和田と前田。前田は主力組で起用されたこともあり、今シーズン中のJ1デビューもあるか。
去年と比べて控えを含めると戦力が上がったとは言い難く、不安の残るポジションではある。

・FW
今年もマルキーニョスが大黒柱。マルキを軸に小川、PJ、渡邊千真、石津を組み合わせていく形になると思われる。
小川はスピードと運動量は素晴らしいものの、逆足とシューと制度に課題あり。今年こそは二桁得点を。
千真はどうチームの中で生かして行くのかまだ見えない部分もある。
PJはドリブルからのシュートが絶品。去年は失速気味だったので、今年はフルシーズンの活躍を期待したい。
福岡からレンタル中の石津もドリブルが持ち味の選手。去年は短い時間ながら出場時はいいプレーをしていたので今年はもっと出場時間を増やして欲しい。


チームの目標としてタイトルを掲げていますが、実際にそれを取れるチームかと言えば疑問符。
最低限の目標としてチーム最高順位(8位)以上が現実的な目標か。
名将ネルシーニョの指導によって、少し甘さが見えたチームがどう変わるかを楽しみにしています。