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[ 2015年03月01日 - 22:52 ]

【アルビレックス新潟2015展望】


【予想フォーメーション】

       ラファエル・シルバ  指宿
          (山崎)   (武蔵)

    山本               成岡

         小林  レオ・シルバ
        (小泉)

   コルテース              松原
   (前野)              (川口)

          大井   舞行龍
         (大野)

             守田

【強み】

今オフは主力の流出を最小限に抑え、弱点を埋めるピンポイントの補強を実施。
なかでも最大の収穫はやはり、攻守の要レオ・シルバの残留だろう。神出鬼没のボールハントに加え、昨シーズンはゲームメイクもこなし、さらには絶妙のフリーキックでゴールも量産。中盤の支配者たるこの“現人神”が、チームにもたらすものは計り知れない。

また、“川又ショック”に揺れた昨季は、深刻な得点力不足にあえいだ。それだけに、指宿とラファエル・シルバの“新生”2トップにかかる期待は大きい。両者ともに昨夏から在籍はしているものの、前者は周囲との連携に苦しみ試運転止まり、後者にいたっては細かい怪我を繰り返し、出場もままならなかった。しかし、ともにそのポテンシャルに疑いの余地はなく、コンディションも整った今季は爆発の予感が漂う。くわえて、柳下監督お得意の磐田からは、未完の大器・山崎を獲得。U21のエース鈴木武蔵、例によってプレシーズンから好調な田中達也も含め、前線には豪華な顔ぶれが揃う。

一方、最終ラインでは、昨夏のキム・ジンス退団以来、本職不在だった左SBを重点的に補強。鹿島の前野を確保し早々に手を打つと、さらにオフ終盤には、元セレソンのブルーノ・コルテス改めコルテースを獲得。真面目で陽気な性格ですでにチームにも溶け込んでおり、壊滅状態だった左サイドは、一気に新潟のストロングポイントに変わった。反対に、右では、昨季、日本代表に選出され注目を呼んだ松原と、生え抜きのアイドル川口が切磋琢磨。中央の大井、舞行龍のコンビの完成度も高く、また、今期は得意のCBに専念できるであろう糸魚川出身の大野も、そこに割って入るだけの力がある。守護神“ジャンボ”守田の存在も含め、守備陣は盤石と言っていい。

早い段階でチームの骨格が固まり、ブラジル人トリオをはじめとする主力が額面どおりの働きを見せれば、余裕を持っての残留はもちろん、今期のJを盛り上げる一大勢力となってもおかしくはない。

【弱み】

財政上、持てる戦力は限られており、そのため、優れた“個”に多くを依存している。言わずもがな、とくにピッチ全体に絶大の影響力を持つレオ・シルバを失うことは悪夢でしかない。恐ろしいのは、疲労蓄積ゆえの負傷での長期離脱。昨季も、連戦の続いた夏場には目に見えてコンディションを落していただけに、攻守にわたる彼の負担を減らせないようならば、いかにレオ様と言えども、壊れてしまっても不思議はない。

もっとも、新契約で課せられたであろう莫大な違約金や、自身も口にする新潟の街とクラブへの愛着、何よりハッピーターンの中毒性を考えると、よほどの天文学的オファーか家庭の事情でもない限り、シーズン途中での退団は考えにくい。むしろその恐れがあるのは、コルテースのほうか。曲がりなりにも元セレソンの選手であり、再び第一線でプレーする機会がやってくれば、クラブとしてもあえて引き留めないということも考えられる。

同様に、前線の指宿、ラファエル・シルバにしても、未知数な部分が多い。活躍したらしたで、上位クラブや国外からの引き抜き、活躍できなければ、そのままフェードアウトでの退団もありうる。とくに指宿には、依然、ヨーロッパへの未練もあるだろう。そのうえ、さらに新加入の山崎も、上野・大島・矢野・平井・田中・岡本と続く日本人ストライカーの系譜に連なるようであれば、またもや、昨季同様の深刻な得点力不足に陥り、シーズン半ばでの前線再編を迫られる可能性もある。

くわえて不安なのは、中盤2列目の選手層。土壇場で欧州挑戦を宣言した元10番は、イケメン・ひたむき・地元出身と三拍子揃いながらも、パスやクロスの精度には、最後まで課題を残した。ゆえに、その退団も、“質”の面ではさほど問題ないが、“量”となると話しは別。現在、信用のおける2列目は、成岡、山本の2人しかいない。とくに成岡は、中盤と前線をつなぐ貴重な存在であり、現状では、換えの利かない影のキーマンと言っていい。昨季は、貴重なゴールを量産していた矢先に負傷離脱し、終盤戦を棒に振った。もし、そのパフォーマンスが戻らないようであれば、今季も苦戦は免れないだろう。また、この2人の他には前線の山崎、武蔵、ボランチの小泉、あるいはコルテースの一列前での起用も考えられる。しかし、個人的には、レンタル復帰後2年目の、加藤の成長に期待したいところ。

飽和した前線と貧弱な2列目というチーム構成は、悪夢の2012年とも重なる。攻撃パターンの確立に手間どり、前線の豊富な駒を生かせないようならば、思いがけない辛いシーズンを味わう可能性もある。

【総評】

ここまで、チーム作りに大きな手応えを感じている柳下監督は、目標をタイトルとACL出場権獲得に設定するなど、鼻息も荒い。無論、今季の新潟には、そのポテンシャルも十分にある。しかし現実的には、ノルマはJ1残留、そして、目標は2シーズンぶりの賞金圏内=7位入賞といったところだろう。

2015年の新潟は、今季で4年目を迎える柳下サッカーの集大成と言っていい。途中就任からの突貫工事で奇跡のJ1残留に漕ぎつけた1年目、勢いそのままに躍進を果たした2年目、そして、更なる飛躍を期し、挑戦と挫折を経験した3年目。この指揮官とともに歩んだ激動の3年間を経て、新潟は、傍目には、もとの“万年12位”の中堅に戻りつつあるように思える。しかし、積極的な補強に打って出た今季、新潟の地に、新たなる歴史の1ページが刻まれる準備はできている。

開幕戦の相手は鳥栖、第2節のホーム開幕戦の相手は清水。ともに、ここ最近は相性のいいチームなだけに、まずはスタートダッシュを決め、序盤で波に乗りたい。
そして、何より、ホーム・ビッグスワンでの、ひとつでも多い勝利とゴールが期待されるところである。



スレッド作成者: わくわくしてつい長文失礼 (IaKPdbKpSFg)

このトピックへのコメント:
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(03/02 - 19:33) コルテス次第。
(03/02 - 15:12) 山崎はサイドで使われるんじゃないかと思ってたが
(03/02 - 12:53) 新潟も良くなっているが、あいにく今季は他チームも整ってるからなぁ。2シーズン制は新潟には有利に働くシステムかもしれないな。ACL組が出遅れそうな1stステージが勝負か
(03/02 - 12:06) ハッピーターンw
甲府さぽ (03/02 - 11:00) 正直、戦力充実してて羨ましいなって思います
(03/02 - 09:28) 去年よりも強いのは確かだな
(03/02 - 09:20) ムサシロード
0043 (03/02 - 08:58) 今年は楽しみだ!→14位。今年はきついかも。。。→8位。
(03/02 - 07:58) 加藤大は? かなり良いんだけど
(03/02 - 00:43) 今年の新潟は楽しみですね。怖い存在になりそう。賞金の分配方法は変わったので、7位では貰えないですよ。
(03/01 - 23:35) コルテース見たいな
(03/01 - 23:32) 川口と酒井の三番目に期待
クンニーニョ (03/01 - 23:32) 上野ってFW懐かしいな。木寺とか野澤がGKに居た頃かな。マルクス、シウビーニョとかも居たよな。主は昔からの新潟サポかな。
(03/01 - 23:07) 大野くんは上越出身です。 糸魚川出身は永井大や川合俊一などですねぇ。
(03/01 - 23:05) 平松に期待
(03/01 - 23:05) ホーム開幕戦行きたいですねぇ