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[ 2015年03月28日 - 10:46 ]

【もう白鵬バッシングはやめようぜ!】

■ もう白鵬バッシングはやめようぜ!彼の強さと真摯さを尊重したらどうだい!?

先日、大相撲春場所で横綱白鵬が通算34度目の優勝を達成した。だが白鵬といえば、今年初場所でせっかく史上最多の33度目の優勝を達成したものの、13日目の稀勢の里戦において審判からの取り直し判定に対し、審判を批判したことで厳しい批判を浴びていた。そしてマスコミ報道も概ね厳しい論調となり、最近はメディアに対して無言を貫くようになったのだ。そういう意味では、今回さらに優勝記録を伸ばしたのはまさに孤独との戦いに打ち勝ったといえよう。

それにしても初場所の判定批判については、私は元来相撲に関心がないため、後でスポーツニュースくらいでしか見てなかったものの、なぜ白鵬の言い分が概ね批判されるのか、私にては理解に苦しむ。素人目線とはいえ、複数回見た感じでは微妙ではあったが、もともと白鵬は通算優勝回数の更新は時間の問題だし、一時は一人横綱で苦労したことがあったのだから、こんな時くらいは大目に見て普通に勝ちにすれば良かったと思う。仮に同時についた(地面についてしまった)ということだとしても、その程度のことならサッカーの判定でも見逃されたり、一方のチームが大いに恩恵を得ることがあるし、日本のプロ野球では巨人びいきが露骨なのだから、相撲の世界でも多少の融通を利かせてもいいのではないか。むしろ相撲人気が危ぶまれているのなら、白鵬のように真摯に取り組み、一人突出した実績を残してきた力士の伝説を温かく見守るようなサービス精神が必要だろう。もちろん2011年以降のなでしこジャパンのような震災ジャッジはあってはならないが。

最近の白鵬への批判はどうも理不尽に思えてしまう。いくら相撲が他のスポーツと比べて礼節や独特の慣習を重視するとはいえ、最近競技としての人気が伸び悩んでいる状況下、長い間真摯かつコンスタントに競技に取り組み、最高級の実績を残してきた力士の言い分であれば、他の力士やそこらの審判よりは説得力はあるはず。それなのに「子供が見てもわかる」という目立った言葉尻だけとらえてバッシングというのは無神経ではないか?そもそも相撲はちょっと前まで八百長が日常的といわれ、それが相撲人気低下の理由の一つ。それなのに今更審判批判は許されないというのは過去の八百長問題をなかったことにしようとしているだけでセコく感じる。

またこの件で白鵬について、別の問題も論じられている。「ダメ押し」「懸賞金を受け取る時の動作がおかしい」「変化をやるようになった」とのことだ。ダメ押しはさすがに昔から問題といわれているのでこれは気をつけるべきだが、懸賞金の受け取り方や変化くらいで騒ぐのはどうも時代錯誤としか思えない。ガッツポーズみたいなパフォーマンスをするのがなぜ悪いのか?アメリカの野球大リーグでもガッツポーズについて色々議論されているようだが、欧州サッカー界ならこの程度取るに足らないもの。ここでもアメリカの流儀を無駄に真似ているような気がして何だか情けない。変化については、春場所14日目の稀勢の里戦勝利が変化によるものと批判されているようだが、あれだけ真摯に取り組んできた横綱がそんなことをやるはずはないだろう。本人も後に変化ではないと強くコメントしている。だが仮に変化をしたところで、人気低迷の相撲界ではどんな力士、いや横綱だとしてもどこかでテンションが低下したり、魔が差すことはありうること。相撲界は現状維持ではダメ、本格的に改革が求められるのだから、古く錆び付いたような慣習を除去することも必要じゃないのか。そんなに変化が許せないならサッカーみたいにその都度イエローカードを出すような制度にすればいいだろう。

あと、漫画家で元日本相撲協会外部委員のやくみつる氏は白鵬の優勝について、「とても祝福ムードで見る気にはなれない。まことに不幸な優勝です」と暴言を吐いていた。彼は過去に元横綱朝青龍について、2007年のリハビリのつもりが仲間と草サッカーをしていたことをはじめ、素行の悪さを過剰に批判していたが、彼の場合は単に日本以外の国籍にあたる怪物的スターの粗探しがしたいだけとしか思えず、正直この記事を見て白けてしまった。そういえば白鵬は今回せっかく優勝記録を更に更新し、前回のような判定問題もなかったのに、笑顔ひとつ見られなかった。でも無理はなかろう。審判批判についてマスコミが一方的にバッシングし、お得意の煽り・洗脳報道で国民たちの多くもすっかりその気になってしまったのだから。また、相撲界と深く関わりを持つにも関わらず、祝福したくないとのコメントを残す人物までいれば、どうしても不信感しか持てなくなる。

だがこれまで相撲に無関心だった私も、今回の件をきっかけに、少なくとも白鵬はやはり「武士」なんだなあと感じた。本来なら過去の貴乃花や朝青龍のようにもっと思いの丈をぶつけたいのだろうが、それでもできるだけ波風立てず、「男は黙って」のようにしっかり優勝したことは尊敬に値する。悪質な記事を書きたがるマスコミ各社に対して背中を向けて無言を貫くのも孤高の武士として賢い判断だと思う。心身ともに強く、真摯な姿勢はあらためて尊重すべきだろう。ましてやフィギュアスケートでやたら贔屓されすぎてきた羽生結弦や現在休養中の浅田真央、女子レスリングでいつも勝ちっぱなしの吉田沙保里は、どんなに勝ち続けて、優等生的コメントを残しても応援なんてしたくないが、彼らと比べたら、白鵬についてはじわじわと応援したい気持ちが強まってきたよ。とにかく今後も体調に気をつけて誰も文句が言えないくらい勝ち続けてほしい。相撲が好きな人もそうでない人も、白鵬についてはバッシングなんてせず、温かく冷静に見守ればいいではないか。



スレッド作成者: サントス (S7C/9Ylpi0g / F1Ka8.9r3t2)

このトピックへのコメント:
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(03/28 - 11:52) 全部読んだんか ・ω・
(03/28 - 11:16) 相撲は純粋なスポーツじゃなくて儀式だからな ガッツポーズや、祝儀の変な受け取り方は不作法と批判されて当然だろ。嫌ならちゃんと作法を学べばいいだけ。トップに立つ者が範を示すべき。
(03/28 - 10:50) 見守ればいいではないか。まで読んだ