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[ 2016年09月29日 - 13:18 ]

【90年代カルチョを彩った名伯楽 ゼーマンとスカラ】


○ズデネク・ゼーマン

ゼーマンといえば4−3−3の攻撃サッカー。
キックオフの際センターラインに8人並んだり、
ピッチ全体に対して前線からハイプレスを
仕掛けるなど、非常なアグレッシブさが特徴。
はまったときの爆発力は物凄く、格上の相手を
圧倒することもしばしば。
しかし、戦術の浸透度が重要であるため、
固定されたメンバーで戦う必要があることと、
にも関わらず体力的にきつい戦術であるため
シーズンを通した継続性はない。


■91-92 フォッジャ 9位

  シニョーリ バイアーノ ランバウディ



 バローネ         ペトレスク
        シャリモフ


 グランディーニ    コディスポーティ
    コンサグラ マトレカーノ

       マンチーニ

前年にセリエBで優勝し、昇格した直後のシーズン。
たとえ相手が最強ミランであっても正面から打ち合い
攻撃的な姿勢を貫くチームは話題をさらった。
(最終節は、ミラン相手にホームで2-8)
“ミラクル・フォッジャ”でブレイクしたシニョーリは
翌年ラツィオに引き抜かれ3度の得点王を獲得。
「ゼーマンに見いだされなければ、セリエBのスターで
終わっていた」とも言われている。


■94-95 ラツィオ 2位

  シニョーリ カジラギ ボクシッチ
             (ランバウディ)


 ヴィンター        フゼール
        ディマッテオ


 ファヴァッリ         ネグロ
      チャモ   クラヴェーロ
            (ベルゴディ)
      マルケジャーニ

クラニョッティ会長により豊富な資金力を手に入れた
ラツィオに移ると、各国代表選手の豪華メンバーで
圧倒的な攻撃力を発揮。
派手な戦いぶりで大いにリーグ戦を盛り上げたが、
最後はユヴェントスの前に屈する。
その後も好成績を残すが、タイトル獲得には至らず。


■97-98 ASローマ 4位 

  トッティ   バルボ  P・セルジオ



ディフランチェスコ     トンマージ
        ディビアッジョ


 カンデラ            カフー
   アウダイール  ペトルッツィ

        コンセル

ラツィオからローマへ、禁断のライバルチームの
監督に就任。
トッティをキャプテンに任命し、多数の無名選手を
発掘して代表レベルにまで育てあげる。
(中盤の3人やデルヴェッキオなど)
だが、ここでも念願のタイトル奪取は叶わなかった。
面白いが勝てない監督というイメージがつきまとい、
優勝を目的に掲げるビッグクラブを率いることは
ほとんどなくなってしまった。



○ネヴィオ・スカラ

ゼーマンとは異なり、まずは守備を重視するイメージ。
選手同士の連携を大事に、やはり固定メンバーで戦う
傾向がある。
攻撃面では前線の選手には自由を与え、個人能力と
即興的なコンビネーションで打開するスタイル。
戦術や理論よりも、統率力にすぐれるタイプの監督。
新進気鋭の監督として頭角を現すと、タンツィ体制で
上昇を志すパルマに招聘される。
彼の監督としての成功は、ほとんどパルマでのもの。


■91-92 パルマ 6位(コッパ・イタリア優勝)


     メッリ
           ブローリン


     オシオ    クオーギ
    (アゴスティーニ)
        ゾラット
 ディキアーラ       ベナリーヴォ

  アポローニ     ミノッティ
         グルン

        タファレル

ブローリンという好選手はいるものの、最多得点者が
メッリの6点と、前線の得点力は物足りない。
しかし、それを補って余りある強固な守備力が持ち味。
コッパ・イタリアでは、決勝でユヴェントスを破って、
クラブ初のタイトルを獲得。
翌年には、カップ・ウイナーズ・カップにも優勝。


■94-95 パルマ 3位(UEFAカップ優勝)

   アスプリージャ
            ゾラ


    D・バッジョ     ピン
             (クリッパ)
        センシーニ
 ディキアーラ         ベナリーヴォ
  (ムッシ)
  アポローニ      ミノッティ
         F・コウト

          ブッチ

スカラといえば、このチーム。
ゾラとアスプリージャの自由奔放な2トップ。
絶妙かつファンタジー溢れるコンビプレーで、
ふたりだけで点を取ってしまう。
ユヴェントスとの同国対決を制し、UEFAカップ優勝。
(なお、コッパ・イタリアは、決勝でユヴェントスに敗北)


■01-02 シャフタール・ドネツク 1位
             (ウクライナカップ優勝)

     ヴォロベイ   アガホワ
            (ビエリク)

  アリウツァ         ズボフ
   (バハレフ)
    ヌディアエ  ティモシュチュク


 フロレア       スタロスティアク
     オコロンコ  ポポフ
     (レヴァンドフスキ)
        コヴァレフスキ

シーズン途中の2002年1月1日に監督就任。
ディナモ・キエフのリーグ10連覇を阻止した。
26試合で20勝6敗、失点わずかに10という堂々たる
成績で初めてのリーグ王者に輝いた。
(ちなみに、ディナモ・キエフは20勝5分け1敗、得点62失点9)
スカラは成金チームと相性がいいのかもしれない。

現在は、一時破産したパルマの会長として、復活に力を注ぐ。



スレッド作成者: ネドヴェドはわしが育てた (daXsujDv7V2)

このトピックへのコメント:
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(09/29 - 22:14) ちなみにシャフタールの成績は20勝6敗ではなく20勝6分だよね。あとムッシは右SBのはず
(09/29 - 22:11) 94-95パルマは4バック
(09/29 - 22:10) 94-95の3トップは不発で、ほとんどなかったんだけど
(09/29 - 22:10) 着眼点が素晴らしい。セリエは大好物なのでまたお願いしたい
(09/29 - 21:26) 94-95の2チームは、スーパーフォーメーションサッカーを思い出すなぁ。
(09/29 - 18:31) 昔ローマにスクルトっていたな。DFなのに守備がイマイチでルカナンだったけど
(09/29 - 17:17) カルチョの重鎮が誰かJにきてくれないかな。ゼーマンとかデルネーリとか
(09/29 - 16:43) スクルト
(09/29 - 15:30) 待ってました
(09/29 - 15:25) 今はパルマの会長? 最後に驚いた!
(09/29 - 13:36) ゼーマンのレッチェが好きだったな