■ スターバックスの前を通りがかる
午後の昼下がりだ
店内は客も少しだけ減ったぐらいの時間が狙い目
シルバースーツを着こなしたおれがスターバックスに入るとさらに店内の敷居が上がる気がした
革靴を鳴らしながらカウンターに向かう
決まっておれは頼むものがある
「バニラクリームフラペチーノにカスタマイズ。
エスプレッソショット。あと、シナモンパウダーもね」
これでウィンクする
店員はばっちり笑顔
「ハイセンスな貴方にお似合いですね」
こんな心の声が聞こえてくる
席につくとおれはipadを取り出して予定表やプロジェクトを眺める
「あのう・・・新作のケーキなんですけどいかがですか」
見上げると店員が紙カップの中にオレンジ色のケーキを入れて差し出している
「ありがとう。そこに置いてくれる」
飲み頃のフラペチーノに一口つけて
プロフェッショナルに生きる男にはスターバックスはぴったりなのだろうと確信したよ
[ 2017年01月08日 - 14:17 ]
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