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▼フルタイム結果

FCひのきのソーセージ　2-2　エクストラカウパーFC

0-1　21分　背番号77
1-1　26分　背番号4
2-1　40分　イサオーバメヤン　
2-2　81分　レヴィンゴフスキ

▼FCひのきのソーセージ
GKアーチーチーアーチ
DF背番号20
MF背番号4
FWイサオーバメヤン

▼エクストラカウパーFC
GK背番号123
DF背番号77
MFレヴィンゴフスキ


▼番記者オネエ・辰巳の辛口レポート

　「えっ、メンディいないの？」「聞いてないわよー」「関口ー！」「キーッ、このチケット、オークションで買ったのよー！」
　試合前、関口メンディエタの欠場を知ったメンディギャルたちから悲鳴が上がる。それもそのはずだ。彼女たちオネェは、もう2ヶ月もピッチで躍動するメンディの姿を見ていないのである。続いてココガヘンリク日本人の欠場もアナウンスされると、今度は捻り鉢巻を締めた中年層ヘンリクボーイズたちから低い地響きのような唸り声が木霊する。ドリームチームと噂されたエクストラカウパーは、2人の欠場者を出して試合を迎えることとなった。

　対するFCひのきのソーセージはここにきて随分と平均年齢を下げてきた。その中心がイサオーバメンと背番号4であることに変わりは無いが、若手有望株の香港人アーチーチーに続いて、今回カリフォルニア・ロール大学から握り技や握力に定評のある背番号20を獲得。チームにフレッシュな風を吹き込んでいくという意図があるようだ。
　それを物語るようなエピソードを記そう。キックオフ直前イサオーバメンが、思わせぶりな表情でレヴィンゴフスキーの元へ駆け寄る。イサオーバメンは手を差し出し握手するのかと思いきや、そのまま拳をレヴィンゴフスキーの顔の前へ持っていく。すると、背番号20直伝の握りっぺをカマしたのである。見事な撹乱だ。蹌踉めきながら自軍へ戻るレヴィンゴフスキーの「あれは一体なんだったのか？」という表情が忘れられない。
　
　さて、ここからがメインである。この試合、開始早々に両チームの意欲がぶつかりあった。まずはソーセージだ。前線からボールを奪おうとしてくるカウパーを、ソーセージはしっかりとしたパスワークで翻弄する。開始5分にはビッグチャンスが生まれた。アーチーチーから背番号20を経由したボールが背番号4へ渡るとディフェンスラインの背後へパスを通す。するとオフサイドラインを掻い潜ったイサオーバメヤンが抜け出し、カウパーDF背番号77の圧力を受けながらもキャノンシュート。ここはカウパーGK背番号123が横っ飛びセーブで防御するが、これを期にカウパーもボルテージを上げていく。

　カウパーの得点源は“重戦車”レヴィンゴフスキである。彼の緩急をつけた懐の深いヌルヌルドリブルで攻撃的な姿勢を強めるカウパーは、21分に極上の先制点を生み出す。背番号123のパスを受けたレヴィンゴフスキがカウパー守備陣を切り崩す。棒勃ちとなったソーセージを嘲笑うかのような絶妙なラストパスを受けた背番号77が、ペナルティエリア内から左足シュートを決めた。ゴラッソ！

　欲しかった先制点を返上したソーセージだが、すぐにチャンスを得る。イサオーバメンが奥義オーロラフェイントを繰り出し、カウパー陣内への突破を試みると、背番号77がたまらずファウルしてしまう。すると、すぐにリスタートしてボールを走らせたイサオーバメンの機転が功を奏し、背番号4がゴール隅に流し込んだ。ゴラッソ！

　息もつかせぬ展開の前半はまだ終わらない。勢い付くイサオーバメンが背番号4とのコンビネーションで逆転を狙う。レヴィンゴフスキもポジションを下げカウパーはゾーンで守るが、援護する背番号4の働きもあり、イサオーバメンが奥義ハリネズミドリブルで中央突破。途中、背番号77も接触するも強引にペナルティエリアへ転がり込み、GK背番号123と縺れ合いながらゴールネットを突き破った。ゴラッソ！

　2-1で前半を終えたソーセージだが、ハーフタイム中にハプニングが発生する。GKアーチーチーがOPPを催したのだ。交代選手を用意していないソーセージは、背番号20を急遽GKへとポジションチェンジし、アーチーチーを強行で出場させ続ける。だが、これが後の悲劇を生むこととなる。

　後半が開始する。なんとしても追いつきたいカウパーは、レヴィンゴフスキと背番号77を前線を張り付かせ、GK123がリベロを兼ねる超攻撃的布陣で得点を狙う。これには堪らず防戦一方となるソーセージ。

　72分。観客席から悲鳴が上がると、頬に日章旗のペイントを施した一人の裸男がピッチ内に侵入。なんと試合が中断してしまう。裸男は駆け足でピッチをぐるりと2周ランニングし、おもむろにレヴィンゴフスキへ握手を求めたところで機動隊に抑えられた。
　しかし、これで緊張の糸が切れてしまったのかソーセージDFアーチーチーが腹を抱えてピッチに倒れ込む。OPPがホライズンを突破したのである。すぐさまレスキュー隊が駆け付け、アーチーチーをトイレへと緊急搬送。観客席はざわめき、ピッチは異様な空気に包まれる中、試合は再開される。

　一人減ったソーセージは更に防戦状態を極める。時折イサオーバメヤンがカウンターを仕掛けるも、すぐに背番号123がそれをストップし、レヴィンゴフスキと背番号77が見事な連携でチャンスへと持ち込む。81分の同点ゴールは必然だった。イサオーバメンからボールを奪った背番号123が、前線へロングフィードを送ると背番号77がこれを鬼キープ。ソーセージの背番号4が必死に食らいつくも、走り込んだレヴィンゴフスキにふわりとした浮き球パスを供給。レヴィンゴフスキがこれを豪快にバイシクルで叩き込んだ。ゴラッソ！

　タイムアップ。戦いを終えた戦士たちからは大粒の汗が滴り落ち、真冬の寒空お構いなしに、ピッチ内には熱気がムンムンと立ち込める。非常に熱く、濃厚なゲームが幕を閉じた。なおこの試合のマンオブザマッチには、燻し銀の働きを見せた背番号77が選出され、シマウマビール一年分が贈呈された。


▼試合後の選手インタビュー

イサオーバメン「戦略ミスさ。俺の頭の中にはいつだって勝利への方程式があるんだ。でも今は上手く言葉に出来ないのさ」

背番号20「ドローは残念だったけど、僕にとって特別な一日だったよ。子供の頃からこのピッチに立つのが夢だったんだ。試合前はとてもナーバスだったけれど、OBの松木コク太郎氏が声を掛けてくれんだ。リラックスして握りなさいってね」
　
アーチーチー「僕の身に何が起きたのかって？ビッグバンさ。あとは胃袋に聞いてくれよ。試合前に餃子200個の差し入れがあったんだけど、怪しい送り主だったから食べるのを控えるべきだったよ」

レヴィンゴフスキ「ビューティフルなゴールだった。あの裸男かい？アンビリーバブルさ。でも特に試合に影響を齎したとは思えないね」


▼良いオトコ選手権フォリーガ・第4節終了時点

　　　　　　　　　　勝ち点
レヴィンゴフスキ　　　7
背番号77　　　　　　　7
ココガヘンリク日本人　6
背番号4　　　　　　　　4
アーチーチーアーチ　　4
イサオーバメヤン　　　4
関口メンディエタ　　　3
背番号19　　　　　　　3
背番号33　　　　　　　3
松木屁コク太郎　　　　3
9×8＝72　　　　　　　3
背番号123　　　　　　1
背番号20　　　　　　　1
背番号13　　　　　　　0
鷲ミウソン　　　　　　0
オマル　　　　　　　　0
永野健　　　　　　　　0
メディちゃんマン
ビーチクポッチ
揉んでないんだ冤罪　　　
川魚クン　　　　　　　　　　　
センズリこきまくりニキ　　　
KAGEROU　　　　　　

※全節終えた時点で上位4名はオネェ式チャンピオンズリーグ（OCL）進出。下位3名は身の毛がよだつオネェ式罰ゲーム。