■ 日本サッカー協会（JFA）は31日、9月9日に開催される国際親善試合で、日本代表がドイツ代表とアウェーで対戦することが決定したと発表した。

会場はドイツ・ヴォルフスブルクの「フォルクスワーゲン・アレーナ」。現地時間で20時45分（日本時間9月10日3時45分）キックオフで、テレビ放送は調整中となる。

Ｗ杯で名勝負を演じた両チームが、早くも再戦する。昨年１１月２３日のカタール大会１次リーグＥ組第１戦で顔を合わせた日本とドイツ。下馬評を覆して日本が逆転勝ちした「ドーハの歓喜」から約１０カ月、敵地に乗り込んで親善試合を行うことになった。

「ドイツは世界トップクラスの実力。チーム強化を進めていくために貴重な機会になる」と森保監督は期待した。９月の海外遠征では、Ｗ杯の雪辱に燃えるドイツのほかに、もう１カ国と対戦する予定。ドイツ遠征は昨年９月以来。日本代表は欧州でプレーする選手が大半を占め、日本開催に比べ、長距離フライトによる疲労や時差ボケの心配がなく「素晴らしい強化の場」と監督は話す。

Ｗ杯で２大会連続１次リーグ敗退となったドイツは、２０２４年６〜７月に自国で開催される欧州選手権（ＥＵＲＯ）を見据え、フリック監督を続投させた。開催国枠があるため予選は免除。今年３月の強化試合はペルーに２−０で勝ち、ベルギーに２−３で敗れた。ＦＷサネ、ＭＦミュラーやギュンドアン、ＤＦリュディガーら日本戦に先発した一部主力は招集せず、若手にチャンスを与えている。

しかし、日本に２連敗となれば、フリック監督への批判が再燃することは必至。両チームとも若返りを図りながら、親善試合とは名ばかりの真剣勝負に臨む。