■ 　元日本代表のFW三浦知良（56）が、来季もポルトガル2部オリベイレンセでプレーすることが26日までに有力となった。既に契約延長オファーを受けており、近日中に関係者との話し合いを経て最終決断を下す。8月の新シーズン開幕に向け、7月中旬に再渡欧する見通しだ。

　欧州での日々はやはり刺激に満ちていた。「1メートル90くらいの選手が6〜7人いて身体能力も高い。そういう人たちとケガのリスクもありながら毎日やる。大変だけどそれが現役を続ける意味だと思う」。厳しい環境にもまれ、かつてのシュート意識を取り戻す感覚も実感したと言う。

　今オフは国内クラブからも獲得打診を受けた。カズは今月末を期限とする去就決定について「試合に出られること。そうは言っても競争なので、試合に絡めない時でもモチベーションを落とさずにできるところでやりたい」。オリベイレンセには望む環境があり、方向性は定まった。

　2月から期限付き移籍した今季は出場3戦のみ。「全力でやった結果だけど満足はしていない」とやり残してきたこともある。今オフは自主トレをはじめ古巣のJFL鈴鹿ポイントゲッターズ、保有元の横浜FCで練習に参加しコンディションも良好。56歳の欧州挑戦は終わらない。カズが再び海を渡る。